娼年デビューへの道②

娼年の仕事をしたいと言う男の子の面接では、自己肯定感が健全に成熟しているか否かが先ず最初に判定される。この判定はそう難しくない。幾つかの質問にその男の子がどう答えるかで凡そ判定可能である。後は、裏付け確認を何度か繰り返すだけである。

自己肯定感以外にもチェックされるポイントはたくさんある。例えば、顔、体、喋り方、声、姿勢、会話のやりとりがスムーズかどうか、日本語の使い方が適切かどうか、タイムマネジメントが上手いか下手か、生活における断捨離ができているか否か、正常な親離れ子離れができているか、などである。

実は、自己肯定感の評価と同時に、非認知スキルの評価も行われる。「やり抜く力」「好奇心」「自制心」「楽観的なものの見方」「誠実さ」といった気質の有無やグレードを評価している。

これらの全てを総合し、合格不合格の判定が行われる。日本の名だたる企業の面接より難しいと精神科医の私は思っている。そして合格者はこれまでいかなる企業の面接にも落ちたことがない。