東京の娼年の働き方②

東京の娼年の労働がどのようなものかを知りたいとメールしてくる人がずいぶんいるけれども、どのようなものかを知りたいなら、まずは想像してみようと考える男の子だけが東京の娼年の合格者になる。

私は医師だが、医師の日々の具体的な労働の内容がどのようなものかをいちいち質問して医師の仕事を選んだわけじゃない。そもそも働く前から、労働の具体的な内容など知る由もないのだ。

もし知ることができるとするなら、それは時給1300円の単純な、マニュアル化された労働である。だから、誰がやっても1300円だし、単純でマニュアル化できる程度の内容なので、働く前に労働の具体的内容を知ることができる。

医師の仕事だけじゃない。マッキンゼーアクセンチュアの労働の具体的内容も、働く前に知ることなどできやしないのだ。だからこその高報酬なのである。

労働の具体的内容を知らなければ「怖くてできない」と思うような人がする仕事が、時給1300円とか月給30万円の「誰がやろうが同じ給料の」仕事である。

労働の具体的内容を知らなければ、大多数の人が「怖くてできない」と言って避けるような仕事が、高報酬となるのは資本主義のルールである。何故なら、資本主義で勝組と言われるグループに入れるのは上位1%未満だからである。「皆ができない」と言って避けたり逃げ出したりするような仕事をする能力やスキルや性質を持つ者が、大多数の人が逆立ちしても届かない金額の報酬を手にすることができるのだ。