大金を稼ぐ男の子に共通する性質

富裕層に自分の価値を売り、大金を稼ぐ男の子らに共通する性質を洗い出す作業はとても刺激的だ。

傑出する子らに共通するものは、世間的に怪しげと言われるものに、強い好奇心を抱くことである。

大学1年の山口君は「闇のバイトサイト」に陳列された怪しげなバイトの面接を片っ端から受けに行き、身を徹して精査することに夢中になった。

一方奥村君は出会い系アプリを利用した「パパ活」に入れ込んだ。相手が女だと法律に触れることを知っていた彼は、法に触れない男を顧客にし、1年も経たぬうち、月200万円支払う上客を捕まえるのに成功した。

怪しげなものに興味を持つ大御所と言えば、日本人全員が知っている「イエス高須クリニック創始者高須克弥氏である。彼の名言「今の怪しげなものが次の覇者」は私の座右の銘である。

怪しげなものに興味を持つということはどういうことかを精神科的に考察すると、極めて健全に成熟した自己肯定感を持つ彼らにとって、安全すぎる選択は居眠りを我慢するくらい苦痛なのだ。そして難局を超えられるか否かの状況に、サーフィンのように興奮するのである。

そんな彼らを多くの人は「変わっている」と言うだろう。それでいいのである。資本主義では「よくあるもの」「みんなと同じ」「普通」には何の価値もない。多くの人から「あいつ、おかしいんじゃないの」と言われるくらいでないと、成功することなどできないのだ。