東京の娼年の使い方

娼年の男の子をどう使おうが客の勝手。では私はどうしているかと謂うと、いろんな子を摘み食いするようなことはしないね。ひとり決めたらその子だけを買い続ける。

今は奥村君だけ。

何してるかって、例のキャリア女性向けトレーニングの時間は別にして、基本、体を吟味しながら、話してるわね。ただ話をするって謂うんじゃ面白くないから、体は必ず吟味するし堪能する。舌鼓。

山口君もそうだったけど、奥村君も感度抜群。ゴツい男の子ってどうしてこう体の感度が高いのか、誰か証明していたような気がするけど忘れちゃった。

奥村君って、大学生なんだけど、すっかり大人の男の匂いというか味がする。大学生の「男の子」と話しているって謂う感じがしない。オッサン臭いと謂うのとも違う。確かに年齢相応なんだけど、風格?風格っていうと山口君になるんだけど。奥村君のも風格なのかなあ。ということは、一口に風格といっても実は色んな風格があるということよね。

あ、でも風格だわ。

動じない感じ。ふわふわゆらゆらしてないから。何が起こっても対処できるぞ。という揺るぎない自信を感じる。細かいことをいちいち気にしないというのは、このクラスの男の子には絶対必要な性質ね。でないと風格なんて漂ってこないから。

吟味とか堪能とかしていたら奥村君勃っちゃうんじゃないかって?

そりゃ勃ってますよ。そんなの普通。健全な男の子ならいちいち言うようなことじゃない。

あ、でも。最近、ちょっと奥村君の魅力わかってきた。彼、危険な感じがする。襲いかかってくる感じ。山口君にはそういうとこなかったから、安心して一緒にいられたけど、奥村君は豹変する可能性が常にある。だから油断できない、だからこっちも常に女でいながら一緒にいるしか無くなる。ともだち、なんかじゃなく、常に男と女。だから彼、人気があるのよ。

女を女にさせる力がある男、とでも表現しようか。

こういう体験をさせる力のある男の子はそうそういない。だから奥村君の1時間が30万円になってしまうのだ。