精子ビジネスが活況であることについて
世界的に精子ビジネスが活況だ。日本だけじゃない。特にアメリカでは精子ビジネス自体の歴史が長い。
コロナパンデミックが追い風になっているのは間違いない。人を含めた生物全般に言えることは、種族絶滅をどうにかして回避しようと努力することである。不安になるとセックスばかりするようになるのは、セックスが最も情動安定をもたらすツールだからである。
もともと私が東京の娼年システムを創ろうと思った視線の先には、この精子ビジネスが広がっていた。壮大でドラマティックなストーリーを感じたのだ。
この男の精子でつくった子どもが欲しい。その子がどんなオトナに成長するのか間近で見てみたい。
これほど贅沢な体験は他に無い。他に無いほど価値のある体験には、富裕層は金をいくらでも払うことはわかっていた。これはもはや金の問題というちっぽけな枠組の件ではないのだ。
既に何人かの男の子には正式なオファーが来ており、弁護士も入って調整段階に入っている。
私は最初から決めていた。
精子を最初に提供する男の子は山口君をおいて他に無いと。しかし残念なことに、山口君の精子な、私如きが手の届く金額ではもはやなくなり、呆れるくらいに高騰している。
高須先生の言葉に鼓舞され始めた怪しげなビジネス
私の唯一の座右の銘は
怪しげだけど光るものが次の覇者
という高須クリニック創始者高須克弥先生の言葉である。初めて聞いた時、脳に矢が刺さった衝撃を受けた。
なんてエキセントリックな表現だろう。その人の口から出てくる言葉やフレーズがその人を語っているんだ。つくづく思ったものだ。
美容外科という分野は「成り損ないの医者」のやるもので「まともな医者がやるものではない」とされていた時代があった。医者扱いされなかったと高須先生は述懐している。
私が今取り組んでいる「体育会男子を富裕層にデリバリーするサービス」だって、じゅうぶん「怪しげ」でしょう。当時の美容外科に負けてないと思う。だって、私を知らない人たちから「医者のくせに何してんだ」とか「不謹慎不道徳極まりない。医者やめろ」などと言われるから。
言われるたびに、私は
ああ、私も高須先生に近づいているんだ。
と、だんだん思うようになった。不思議なものでこれに打ち込めば打ち込むほど、誹謗中傷など耳に入らなくなった。高須先生の言葉ほど脳に刺さらないのさ。
精神科という医学領域を選んだ理由も、私の場合、多くの精神科医と違う。何故なら、私が最終的に成りたい自分は表現者だからだ。映画監督という職業を利用しての表現者に私は成りたいと思った。だから精神科医になったのだ。
コロナの今がチャンスの業界
コロナショック、コロナストレスが猛威を振るう今、活況な業界もあることを忘れてはならない。ウホウホガッポガッポと儲けている。その代表格がファイザー製薬だ。利益は天文学的数字だろう。「外出できない」を「おうち消費」と銘打ち、巣篭もり消費を異名を取られるアマゾン、ウーバーイーツ。意外なところではアダルト業界。当倶楽部元エース山口君のヤマグチビデオワークスも快調に利益を上げている。
生命の危機に晒されている局面になると、健康に関する消費急激に高まるのは世の常である。特に富裕層にその傾向が強い。
精子の取引が世界的に活況になっている背景は間違いなくコロナウイルスに対する恐怖心である。死の恐怖は富裕層に金を使わせるのだ。
死の恐怖や感染に対する不安を払拭するビジネスも台頭してきている。当倶楽部でそこに真っ先に目をつけたのが現在のエース奥村君だ。大型スペースを使った大衆ジムが感染機会となるため人離れが進むのを見越し、1年かけて準備した成果がこの2月から一気に花開いた。30分10万円のトレーニングサービス。その名も「蜜室トレ」。密室ではなく蜂蜜の蜜を採用しているのがポイントだ。世間で言う三密のミツを密にしてしまった。彼の30分10万円のサービスは単に筋トレメソッドを教えるつまらないサービスではない。もしそうだとしたら30分10万円という値段は絶対つかない。ここは重要な論理である。
時給10万円の男の子がどのように生まれるか
ちなみに医師の時給は1万円が基本である。恐ろしいことに、30年くらいこの金額は変わってないんですって。やってられないわ。
東京の娼年の男の最低時給は10万円。逆に言えば、1時間10万円以上の「価値」を付けられる子しか採用しないということだ。
1時間10万円以上の価値と言うと、多くの人は驚かれるかもしれない。多くの人の脳みそでは理解できないような金の使い方を、富裕層がしているからである。例えば富裕層は、「1円でも安く」のためにネット検索することを時間の浪費と考えている。とか、ルネッサンス時代の絵画に10億円支払うとか、貧困家庭の子供を預かり自分の子と一緒に育てアメフト界のスーパースターにしてしまうとか、といった具合である。
その彼らが「気に入りさえすれば」1時間10万円どころか1時間30万円支払う客もいる。現在、当倶楽部の1番の男の子は1時間30万円だ。3時間働けば100万円支払われる。
その客にとって10万円20万円支払う価値を持っていれば客はすんなり支払う。例えば、その男の子の「匂い」に客の嗅覚が反応し、執着した顧客は、その男の子の匂いを10分嗅ぐために10万円を支払う、と言った具合である。
前澤友作氏は100万円をツイッターに群がるたくさんの知らない人に配ってきた。人助けなのか何なのか、真実は彼自身のみが知る。それでいいのである。精神科医に言わせれば、外野がとやかくいう筋合いのものではない。富裕層の金の使い方を、庶民や貧困層がとやかく言っても所詮理解などできない。
奥村君の放つ全く新しいトレーニングサービス
社会不安が高まれば高まるほど健康に対する需要が高まるのは先進国ではよくある経済現象であり、富裕層では尚更である。そして世界は今その真っ只中にいる。
健康に関わるビジネスを手がける者にとっては今がかき入れどきなのだ。
代表格はご存知ファイザー製薬。歴史的なレベルの利益をあげること間違い無しだ。
実際、コロナウィルスの蔓延に比例するように東京の娼年価格も高騰した。それまで時間10万円台だった男の子たちの価格がどんどん上昇し、軒並み20万を超えるようになった。
もうひとつの理由は、男の子らが全員、健康健全の象徴、体育会だからである。
奥村君を筆頭に東京の娼年は全員ゴリゴリの体育会であり、日本一のタイトルホルダーも少なくない。当たり前だがタイトルホルダーは最初から高額である。デビュー直後から30分25000円30000円と支払われる。
デビュー1年で首位に立った奥村君の戦略のひとつが「蜜室トレ」。まずネーミングが色っぽい。実際やってることも色っぽいのだが、もちろん、ありがちな「筋トレノウハウを教える」というコモディティなサービスではない。クライアントを中毒にするサービスを提供している。
顧客を中毒や依存にする商品やサービスを生み出すことが資本主義における成功である。
コロナストレスが蔓延すればするほど、奥村君のサービスの値段は上がるようになっている。
体育会の生きのいい精子を欲しがる富裕層
山口君のみならず、優秀な体育会男子の精子つまり遺伝子を欲しがる顧客は着実に増えている。富裕層ではそんな感覚だ。わざわざスカウトマンを雇い、競技場でスカウトさせ話を持ちこみ、大金を握らせるという話もちらほら聞く。
私の身近にも戦略的に優秀な精子を手に入れ、妊娠出産を成し遂げた人がいる。
代理出産などという面倒な形式をとらないので、法律的問題は生じない。あとは金を払う側の希望を男の子が理解し、契約書にサインするだけだ。
もしかしたらもう随分昔から、やる人はやっていたのではないかとすら思う。何故なら、方法論はそう難しくないからだ。
インターネットが普及し、私たちは、本来知り合えるはずのない人と知り合えるようになった。おかげで憧れの有名人やスポーツ選手の精子を手に入れることが可能になったのだ。
貧困家庭に生まれ、まだ才能の芽が出ないうちに、経済的な理由でそのスポーツを続けることができなくなった学生にとって、自分の才能や能力、スキル、性質や特性の詰まった精子を売り、手にした大金で自分の夢を掴むことができる時代になったのだ。
価値観の多様化というフレーズが世に拡がりはじめて久しいが、この件こそ、まさに多様な価値観のひとつの表れであり、他人がとやかく口を挟むことではない。
高額で売れる男の子らが口を揃えて言うこと
自分は「できない」とか「やりたくない」という台詞を絶対言いません。
面接の際、こうキッパリ言う子は必ず稼ぐ。
できない、やりたくないを絶対言わないと言い切れるのは、自分に自信がある証拠である。今の時代、これが物凄く高い価値であることは言うまでもない。
は?なんで?
とか言ってる連中は貧困に落ちるしかない。非認知能力の差が人生の差になることを知らないのだ。
つまるところ、今の時代が何を求めるか、何に価値を置いているか、を察知する能力も稼ぐスキルのひとつなのだ。