コロナウィルスがもたらしたビジネスシフトチェンジ

コロナウィルスは薄利多売ビジネスをどんどん駆逐していく。これまで、商品やサービスの値段を不謹慎レベルに下げに下げ、売った数勝負のビジネスモデルの会社が軒並み倒産していく事態となった。もう2度とこのやり方は通用しないだろう。逆に伸びたのはデリバリービジネスと富裕層ビジネスだ。そもそも富裕層の消費はコロナ禍にあっても減ることはない。どこに金を使うかがシフトするだけである。

 

コロナインパクトで、富裕層の消費はモノの消費から体験に大きくシフトした。例えば旅行なら、何処に旅するか?ではなく、誰と何をするか?を重視する消費に、あっという間に変わったのだ。

 

これは間違いなくチャンスだ。

 

昨夏、海水浴場がことごとく閉鎖される中、初サーフィンをきめこむ富裕層が激増し、サーフボードがめちゃくちゃ売れた。しかも高額なものもすっかり売れた。サーフィンレッスンの価格も急騰した。ライフセーバーの資格を持つ山口君を2、3時間貸し切るだけで30万円あるいはそれ以上の値段になった。奥村君のプライベートジムは30分10万円でも予約満杯になった。

 

つまり薄利多売はもうだめで、個人の持つ希少な能力やスキルが高く買い取られる時代に、コロナウィルスが人びとの消費をあっという間にシフトさせたのだ。