女医が体育会男子をデリバリーする会社を作った理由

精神科医の私が「スポーツマンをデリバリーする会社」を作った理由。

 

それは、

 

私自身が「あったら便利なのに」と思うサービスが、現実になかったから。ここは世界の東京なのに、どれだけ探してもなかったから。

 

「あったら便利」を事業化するのはビジネスの基本中の基本。どのビジネス本にも最初の方に必ず書いてある。

 

あとはやるかやらないか、だけ。

私はすぐやるタイプ。

 

医者の仕事も企業に勤めるビジネスパーソンと同じで、所詮雇われの身なのでストレスフル。医師免許取得から10年、学生時代よりはもちろん、研修医時代より男と遊ぶ機会は減っていた。当然、出会いも。

 

夜になると毎晩思っていた。都合よく遊べる男の子はいないものか、と。周りの女医も皆ぼやいていたわ。こりゃ、チャンスだと思った。皆欲しがってるんだとわかったから。


お金はいくらでも払うから都合よくこっちに合わせてくれる男が欲しいという女医ニーズにこたえるサービスを私が作る。世界の東京に無いサービスなんかが、あってはだめだ。そんな気持ちが起業の原動力になった。

 

まだ、東京にさえ無いサービス。このことがむしろ、チャンスと思えたし、絶対成功すると思った理由になった。

 

会社を始めて1年で、同年代の医者の年収の5倍以上になった。私たち年代の医者の年俸は1500万くらいだけど、個人的に、この額は低すぎるとずっと思ってた。でもそれは仕方がないとあきらめてもいた。理由は、医者の給料は国の社会保障費から出ているので、純粋な資本主義じゃない。病院がいくら売り上げても、お金は国が出しているので、医者の給料が破格になることはない。わかりやすく言えば医者は給料の高い公務員なのだ。

 

 

 

どうせやるならゴリゴリの資本主義が働くフィールドがいいということで、勤務医と経営者の二足の草鞋から、昨年春、コロナ真っ最中に経営者一本に絞った。というのもその頃非常事態宣言のおかげで、巣篭もり消費でデリバリー需要が高騰したからだ。