令和のトレンド 賞味期限3ヶ月の恋愛

男女の出会いのワクワクが持続するのは最初3ヶ月とよく言われる。俗に言う惚けの時期だ。それを過ぎると誰でも、だんだん正気に戻ってきて、あれ、私、何してんだろ?ってことになる。目の前の男が急に色褪せてくるのだ。

よくある話である。そしてそこからは空虚な時間がしばらく続き、結局別れる。全行程約半年というところだろうか。

本当によくある話である。

25歳にして「付き合った彼氏の数20人」と答える女、そして男はイマドキ全然珍しくない。これまで彼氏彼女がいない空白の時間が無いと公言する子も珍しくない。

よくある話なので驚きもしない。

東京ラブストーリーを代表とするバブル期を知る今の40代50代に言わせたら、そんなの恋愛じゃ無い、恋愛と呼ばない認めない、などと叱られるだろうが大きなお世話である。恋愛の美味しい部分だけを美味しく戴いて何が悪いのだ。メロンは果肉をほんの少し食すのが美味なのであって、あのぶ厚い皮まで食えと言うのか。と私はお返しするようにしている。イマドキ何年付き合った、などと言う「期間」など、恋愛体験の評価に関係ないのは、ひとつの会社に最低3年岩の上でも座っていなければダメ人間と評価されると言われた昭和の価値観が、完全に時代遅れなのと全く同じ理屈である。

恋愛も会社も「期間」ではない。どれだけ美味しく戴いたか。健全な脳みそにとってはこれが最も肝心である。

あー美味しかった。もっと食べたい。でもやめとこう。

それくらいで気持ちよく潔く箸を置くことができるような、そういう恋愛が令和のトレンドである。就職も。