娼年デビューへの道⑦

娼年への面接で最も重視されるのが健全に成熟した自己肯定感であることは既に述べた。その理由もこれまでブログ内で10回以上説明している。高額で売れるために必須なのが自己肯定感であり、自分で興した事業(会社)が成功するも失敗するも自己肯定感次第なのである。

そもそも体育会といえど所詮は大学生、最初は「大金欲しさに」面接に来る。少しでもたくさん稼いで、欲しいものを買おうという魂胆だ。それは構わない。だめなのは、そのことをあっという間にすっかり忘れてしまうバカである。

娼年の仕事をする上で最も大事なのは、自分に1番たくさんの金を出してくれる顧客を最優先することである。それがもし80歳のお爺ちゃんなら、その80歳のお爺ちゃんを最優先すべきなのに、30歳の美人女医を選ぶバカ。

お前は何のために娼年になったんだ。

という話である。1万円でもたくさん金をくれる顧客を選ぶなんて話はSAPIXの小学4年生でもわかる基本中の基本である。医師国家試験なら禁忌問題である。つまり他全問正解でも、こいつ1つ間違えたら不合格というヤツである。

ここで自己肯定感が効いてくる。

面接官も完璧ではない。時には間違いも犯す。自己肯定感が成熟していない男の子をうっかり合格させてしまうことだってあるのだ。しかし、仮に最初のゲートを偶然たまたま通過できても、こういうところで必ず「やらかす」ので、結局は不合格になるのと変わらない。本物しか生き残れないというのは資本主義の基本ルールのひとつである。

娼年デビューへの道⑥

東京の娼年の男の子は原則「体育会大学生」もしくは「卒業生」である。(種目は問わない)なので皆鍛えるのが好きで、いい体をしている。いい体というのは美味しそうな体という意味でもある。

「鍛えるのが好き」でないと娼年の仕事はできない。好きでなければ積極的にトレーニングしないし、さまざま工夫を凝らすこともしないからである。毎日必ず何らかのトレーニングを全員がしている。やらない理由を並べ、スマホを弄ったりゲームしているようなぐうたらは一人もいない。

面接からしばらくの間は、全員がトレーニング動画を教育担当者に送るのが義務付けられている。何故なら、得意なトレーニングで工夫を凝らした価値を生み出すことができない奴が、どうしてそれ以外の場面で積極的に工夫を凝らすことなどできるだろうか。

つまりトレーニング動画の質を見れば、富裕層がその男の子に凡そどれくらいの金額を支払うかがわかるのである。

今をときめく奥村君のデビュー前のトレーニング動画は秀逸すぎて、その動画自体が高い値段で買い取られるレヴェルだった。何故、それほどに秀逸だったか。奥村君は他の多くの男の子が作成する動画と違い、トレーニング中の「苦悶の表情」や「肌から吹き出す汗」にフォーカスした動画を作成したからである。奥村君を買おうと思う客が見たいのはどこなのか。トレーニング内容なのか、体なのか、表情なのか。彼はそこら辺を考えるうち、名案を思いついた。逆に、「苦悶の表情」や「体から吹き出す汗、滴る汗」を撮影することで、「そういう奥村」に興味を持つ客がどの層なのかを探る戦略に出たのだ。それが今大ヒット中の「キャリア女性をターゲットにした男奥村の激しすぎるトレーニング」である。

兎にも角にも、娼年は最も得意なはずのトレーニングをうまく商品やサービスとして料理できなければ話にならないということである。

娼年デビューへの道⑤

いざ娼年として仕事するようになると、それまでのような生活は出来なくなる。

当たり前だ。顧客は高い金を支払っているのである。自分のやりたいようにやり散らかしてそれだけの金を稼ぐことができるというなら、生活保護システムなど不要になるというものだろう。

ラグビー部だろうが柔道部だろうが、タイムマネジメントができなければ、娼年の仕事はできない。つまり、時間を能動的にコントロールできる男の子でないとこの仕事はできない。

タイムマネジメントできる男の子は仮に1年生でも、寮生活をしていても、上手に客と会う時間を作ることができる。必要なら上級生やキャプテンに金を渡すなどして、上手に時間を作る。お抱えの柔道整復師接骨院)がいる富裕層は珍しくないので、接骨院行ってきますと言って抜け出してくる男の子もいる。こんなのはほんの一例で、稼ぐ男の子は実に巧妙な方法で量を抜け出してくる。逆に言えばそれくらいできないようでは1時間20万30万円と稼ぐなど無理である。

したがって、原則、チームのキャプテン(主将)は客と直接会って稼ぐ稼ぎ方はできない。何故なら、主将の仕事は金を稼ぐことではなく、所属チームや自身を優勝に導くことだからである。その代わり、他の稼ぎ方で主将としての責務に支障のない形で稼いでいる男の子はいくらでもいる。今はインターネットでいくらでも稼げる時代である。

娼年デビューへの道④

娼年の価値は「脳みそ」である。どんな脳みそか、いくつかの単語を当て嵌めるなら、アバンギャルド、エキセントリックなどが適切だろう。ググればわかる。

普通じゃない。

ということである。「普通」とか「ありふれた」とか「大多数」に価値がないのは資本主義のルールである。当たり前だが、価値が高いのはあくまで少数、少数派であり、たくさんあるものは容易に手に入るため価値が高いとは思われない。

面接で「普通がいちばん」などと言おうものなら、他の全てが満点でも不合格となるが、普通がいちばんなどと言う男が他の全てで満点を取ることなど絶対にない。

一方、面接の「のっけ」から、普通じゃないっぷりを遺憾無く発揮するような男の子はトントン拍子で出世する。あっという間に月100万円200万円と稼ぐようになり、1年後には自分で事業を始めるようになっている。

それが可能なのは「普通じゃない脳みそ」だからである。「皆と同じ」や「普通」の脳みそで、それだけの金額を稼げるようになるなど、経済法則に反するためありえないのである。(もしありえたとするなら、この世から貧困層はいなくなるが、そういうことは絶対にありえない。)

「普通じゃないっぷり」というのは演技では出来ない。本当に「普通じゃなければ」、明らかに「この男、普通じゃない」などと思われることはないのである。印象に残らないような男が合格することはないし娼年として稼ぐこともない。

娼年デビューへの道③

娼年をやっていく上で絶対に見識を深めねばならないのが資本主義である。これについては徹底的に勉強してもらう。と言うより「自分から勉強しようという気になる」男の子でないと、1時間20万円30万円という数字にならない。何の準備なく行き当たりばったりで富裕層がそれだけの金を支払うと思ったら大間違いである。ラグビー部であろうが相撲部であろうが、稼いでいる男の子は勉強している。

正しい勉強の仕方はこちらで教えるので、後はそれに従って「反復継続する」ことから始めるのである。そうするうち基礎ができてきて、後は反復継続の回数に比例して理解が深まっていく。東大生の勉強方法である。東京大学法学部を主席で卒業した山口真由氏は、努力とは反復継続であると断言している。

資本主義のルールを知らないと、大きく稼ぐのは無理である。

このことは、例えば堀江貴文氏が10年以上も前からずっと本に書いている。特に初期に出版されたものは資本主義についてよく噛み砕いており、中学生高校生が漫画がわりに読むのに適している。現に元エース山口君は中学1年の時に自宅に置いてあった堀江貴文本にはまり、漫画本を一切読まなくなったそうである。

資本主義のルールを知らないと、富裕層との会話についていけないし、がっかりされるばかりか、自分で事業を興すことすらできない。興すだけなら誰でもできるが成功しない。あるいは成功にめちゃくちゃ時間がかかって頓挫する可能性の方が高くなる。

娼年デビューへの道②

娼年の仕事をしたいと言う男の子の面接では、自己肯定感が健全に成熟しているか否かが先ず最初に判定される。この判定はそう難しくない。幾つかの質問にその男の子がどう答えるかで凡そ判定可能である。後は、裏付け確認を何度か繰り返すだけである。

自己肯定感以外にもチェックされるポイントはたくさんある。例えば、顔、体、喋り方、声、姿勢、会話のやりとりがスムーズかどうか、日本語の使い方が適切かどうか、タイムマネジメントが上手いか下手か、生活における断捨離ができているか否か、正常な親離れ子離れができているか、などである。

実は、自己肯定感の評価と同時に、非認知スキルの評価も行われる。「やり抜く力」「好奇心」「自制心」「楽観的なものの見方」「誠実さ」といった気質の有無やグレードを評価している。

これらの全てを総合し、合格不合格の判定が行われる。日本の名だたる企業の面接より難しいと精神科医の私は思っている。そして合格者はこれまでいかなる企業の面接にも落ちたことがない。

娼年デビューへの道①

富裕層に自分の価値を売り、相応の報酬を貰うのが仕事の娼年になるには、相応の報酬を貰うに足る価値を持っていないことには話にならない。

では富裕層が高い金を払ってまで手に入れたいと思う価値とは何か。

娼年の仕事で1時間20万円30万円以上の報酬を得る男の子というのは「この部分」をよく理解している男の子たちである。富裕層が何を期待しているかがよくわかっている男の子たちである。

もちろん、富裕層と一口に言っても、それぞれ希望がある。そんなことは当たり前である。大事なのは「それぞれの希望」以前に、富裕層という種類の人たちのトレンドを敏感に探知するアンテナ(脳みそ)を持っているかどうかである。

富裕層が望む価値を探り当て、男の子それぞれが持っている能力、スキル、性質などの集合体から、それに見合うものを上手く作り上げ、提供する。

娼年の仕事をざっくり、そしてシンプルに説明するとこういうことである。受験勉強の勝組である東大生だからといって、娼年として稼げるかというとそれはわからない。しかし、日本一の称号を獲得するレベルの学生となると、本人が思うより(本人は、ウエーむずい!と思っている割には)容易く価値を作り上げ、提供することが、現実にできている。

実は、その男の子が稼げる男の子か否かは、最初の面接でほぼ決まってしまう。というのは、ちょっと手を加えさえすれば必ず稼げるだろうと思われる男の子しか合格させていないからである。